合氣道の流派の違い

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おはこんばんにちは。ゆにーくげいと(略称:ゆにげ)です。

突然ですが「合氣道」って聞いたことありますか?僕は幼少期道場に通っていました。いつもながら動画サイトを見ていたらたまたま見つけたのがきっかけです。そこから、そういえば流派によって大きな違いを感じた、というか体験したことを思い出しました。

そもそも合氣道とは

わかりやすくまとめられたWikipediaの一文を引用します。

合気道(あいきどう・合氣道)は、武道家・植芝盛平が大正末期から昭和前期にかけて創始した武道。植芝盛平が日本古来の柔術・剣術など各流各派の武術を研究し、独自の精神哲学でまとめ直した、体術を主とする総合武道である。合気道 – Wikipedia

要は「護身術」と考えていいと思います。

僕が考えている合氣道

基本的には自分から相手へ攻撃を仕掛けることはないです。

  • 相手から攻撃されたとき・されそうになったときに
  • その攻撃動作の力を利用して
  • 自分の力はほとんど使うことなく
  • 相手を無力化させる方法

です。自分から攻撃をしたり、技の優劣や勝敗をつけること自体が概念にないので試合もありません。演武という形はありますが。

達人の域になると、相手の手や足が自分の身体に触れる前・または触れる瞬間にはもう相手が地面に転がされていたり関節を決められて動けない状態になります。

「不世出の達人」塩田剛三

ネットで合氣道を検索すると創始者は植芝盛平と出てきます(植芝盛平 – Wikipedia)。

さらに検索すると塩田剛三(塩田剛三 – Wikipedia)という名前も出てきて、youtubeなどの動画サイトでも頻繁にアップされています。こちらの動画が塩田剛三と合氣道の凄さを集約していると思いますのでまずはご覧ください。

www.youtube.com

僕が合氣道を語るには未熟すぎるし修業不足、おこがましいということもありますのでこれ以上は控えます。

合氣道流派の違い

しかし「流派の違い」を体験したことは衝撃でした。

柔道や空手、剣道など他の武道にみられるように合氣道にも流派の違いがあったんです。僕自身はドイツのデュッセルドルフという街で浅井勝昭先生に師事していました。

浅井先生はこちらの記事にありますように、植芝盛平先生の直弟子です*1

会社に入社した同期の女性も合氣道の経験がありました。そこでなにか違うかな、と思って技をかけてもらいました。

「四方投げ」と「入り身投げ」

僕がかけてもらったのは「四方投げ」と「入り身投げ」です。

技を画像で紹介されているサイトがありましたので引用させていただきます。

http://members2.jcom.home.ne.jp/hi-ru_andon.1623/waza%20phto.html#sihou

(現在リンク切れ)

四方投げ:相手の手首を反して後ろに一回転して周り反らせて投げます。

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入り身投げ:相手の側面から斜め後ろに回り込んで上体を反らせて投げます。

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どちらの技も、僕が習ったのはあくまでも相手の力を利用すること。それから相手に衝撃や痛みはほとんど感じさせないやり方でした。ほんの少しだけアレンジするだけでかなり危険な技になります。

当て身主体の流派?

その女性同期の技のかけ方は攻撃的なものでした。

「四方投げ」に入るときは、技をかける対象の「間」を利用すると学びました。

しかし女性同期は「間」を利用するのではなく、強制的に「間」を作って技に入るというものでした。具体的には当て身。身体を相手にぶつけて「間」を作る。そこから技をかける。

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[フリーイラスト] 空手部の男子と女子の8種類のセットでアハ体験 – GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集

いや、実際はこういうカワイイ動作ではなかったんですけどね。大人の事情です。

「入り身投げ」の方は腕のひじ裏あたりで相手のあご下から持ち上げる動作になっていますよね。こちらも僕が学んだのは相手の「間」に入って死角から衝撃を与えないように、相手は気づいたら空を見ていた、くらいの技のかけ方です。

女性同期の技のかけ方は、分かりやすくいえばひじ裏を使った「アッパーカット」。まず、舌をかむかと思いました。次の瞬間はかけている眼鏡が吹っ飛びました。受け身は取れたので重要な頭と首・背中を守ることはできましたが、あまりにも攻撃的で容赦ない技のかけ方に衝撃を受けました。

素人の先輩がかけてもらった技「小手返し」

僕が技をかけてもらったところを見ていたかどうかは分かりませんが、2つ上の先輩も技をかけてもらいました。先輩の体格は176cm、75kgくらいです。かけてもらっていた技は「小手返し」。

小手返し:相手の手首を取り外側に反して相手を崩し投げます。

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これが少し危なかった。柔道や空手の経験でもあれば、ある程度格闘術に共通する受け身の動作がとれるはずです。しかし先輩はそういった武道の経験がなかったようで、一瞬で地面に転がされました。

地面が普通の土と草だったので、倒されたときの衝撃はある程度吸収されたようでしたが、これがコンクリートや固い地面だったらどうなっていたか…。

かける側の女性同期もそこは心配していたんです。でも先輩がかけてみてよ!と言うし、周りもはやし立てるしでしようがなかった面もあるとは思います。見ている側としてはハラハラ、ヒヤッとしました。

女性同期は有段者

後でその女性同期に話を聞いたんですが、その時は流派など全く頭にありませんでした。しかし黒帯以上の有段者と言うことは教えてもらいました。しっかりとした経験があり、またその人個人による技のアレンジの可能性も低いということです。基本的な動きや形、どのような力をどの方向に流すのかと言う部分は共通していたんですけどね。

合氣道は、基本的に力のいらない護身術です。もちろんまったく必要がないわけではないんですが、他の空手や柔道に比べると筋肉はそれほど必要ではありません。

それともう一つ。現実でこういった技をそのまま使う機会があるかどうかと言えば無いと思います。無い方がいいんですけどね。ただ、この力の流れの使い方は、一見力が必要そうに見える作業でも役立てられます。

老若男女にお勧めできる武道と考えています。どういうものか興味がありましたら、まずはこちら↓を読まれることをお勧めします。

合気道パーフェクトマスター (スポーツ・ステップアップDVDシリーズ)

今この記事を書いているタイミングで少し調べて、初めて合氣道にもなにを主体としているかによる違いがあると分かりました。

しかしそれにしても、それまで「合氣道はあくまでも護身術、相手を攻撃することは無い」と信じていた考えが、こうもあっさりと覆されるとは思いもしませんでした。

この体験は「一口に合氣道と言ってもいろんな形があるんだ」と言うことを強烈に印象付けてくれた・記憶と体に焼き付けてくれた貴重な一件です。言ってみれば仕事や普段の生活、大きくいえば目的が同じでも手段が違う他の様々なことを教えてくれたわけですから。

ただ。

もう二度とその人には技をかけてほしくないです。

以上「合氣道の流派の違い」でした。

*1:実は調べるまで知りませんでした…

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